活動内容
介護保険制度が始まってから干支が一回りして、在宅療養を送る為の諸制度や体制は少しずつ整えられてきました。しかし、国の政策により施設から在宅への流れは増々加速している状況で、医療依存度の高い方が在宅療養されるようになったりしています。しかし、頻回な医療的ケアがある方に対しての支援は、我々訪問看護師や家族だけでは十分に分担しきれず、サービスの調整が困難となり入退院を繰り返したり、在宅療養を諦めている事があるという現状があります。そのような状況を改善していく為には、地域で医療的ケアが行える人材を増やして行きチームで分担出来る体制を作っていく必要があると思います。
また、医療機関側も診療報酬の縛りなどで早期の退院を求められており、以前ほど退院指導を行う余裕がなく、「退院調整看護師」等の制度が出来たが、追いついておらず、不十分な指導内容で退院される方も沢山いる現状があります。また、医療機関の違いだけでなく、病棟の違いで指導内容が異なる事もあり、「地域」の側で大変な労力を使い修正をしたり、修正が間に合わずに再入院することも多い現状があり、医療機関との連携を密にして、入院中から在宅療養に向けた取り組みをしていく必要があると思います。
その為、より良い在宅療養生活を送るためには、不足している地域医療・福祉サービスの創造と充実を図りつつ、不十分な状況の各サービス間の連携体制を改善していく必要があると思います。
私たちは、在宅看護実践者の立場から、より良い在宅療養生活が送れる方法を考え、解決方法を提案していきたいと思っています。
行っていく事
@介護職員等への喀痰吸引等研修を行い、地域医療・福祉サービスの充実を図っていく。
喀痰吸引等研修のページへ
A研修会などを通して、看護職、福祉職間の医療的ケア方法の共通化を図る。
地域連携のページへ
B地域で在宅看護の方法を共有し、円滑に在宅療養に移行出来る様に、医療機関と訪問看護との連携深化、地域連携パスの作成の提案をしていく。